傷ついた心を癒すために、体に注目すると効果が出やすいです

子供の頃本当に辛い経験をした人にとって、その頃のトラウマはちょっとやそっとで癒せるものではありません。

良い方向に行きたいという意思がありながらも、おそらく長い長い時間をかけながら、人によってはそのトラウマと一生付き合っていく人も珍しくないと思うのです。

私も中学生の頃から色々な対処法を模索して、大人になってからも様々なヒーリングやセラピー、カウンセリング等を学び、自らも勉強してきましたが、それでも40歳を過ぎてもひょっこりと思い出が蘇り、無気力感に苛まれる事があります。

しかし、ずっと心について掘り下げる事ばかりフォーカスして来た私が、最近「心を治すには体を治した方が早い」という考え方に出会い、これはすごく効果があると感じました。

実践できれば、未来は良い方向に行くのではという希望が持てる方法です。

心と体は密接に繋がっている

心と体は想像異常に密接に繋がっていて “体というのは心の状態が3次限化したもの” という理論に行き着いた時は感動さえ覚えました。

つまり、心を治したいなら体を治した方が早い場合もあるという事です。

自信がない人は猫背な姿勢になりますが、背筋を伸ばせば気持ちも堂々としてくると言えば想像しやすいでしょうか。プロの姿勢矯正士は体を見ただけでその人の心の状態が分かるそうです。

もっと言えば、猫背になり頭が前に出て縮こまった姿勢が普通になってしまうと、首の後ろにある自律神経が圧迫され、自律神経失調症や頭痛、鬱など様々な症状を誘発してしまう可能性がありますが、これこそまさに心と体が繋がっているという分かりやすい事例ではないでしょうか。

安心できるはずの家庭が恐ろしい場所た子供時代を過ごした人にとって、生き延びるために常に神経を張り巡らしていたので体も常に警戒態勢になっています。

まずは、そこを解きほぐすと状況が変わってくるかもしれません。

自分で体の限界が分からない

幼い頃に虐待や何らかのトラウマを持ってしまうと脳が萎縮してしまう、という話はわりと知られて来ましたが、どうやら体も同じようなのです。

まだ自分を守る術が分からない小さな子供が耐えがたい現実に直面すると、心や体の感覚を鈍くさせて生き延びようとします。

正常の状態だとあまりにも傷付いてしまうから、あまりにも体にダメージが来てしまうから、何も感じないように心を閉じて感覚を鈍くして…。

しかし、その状態が当たり前で成長すると、安全な場所に逃れられるようになった大人になっても深く体に刻まれ、そもそもその状態しか知らないので、その体の状態が普通ではないという事さえ気付きません。

私もそのタイプで、自分の体を大切にするという感覚が分かりませんでしたし、自己肯定感の低さから「人に認められたい」という気持ちが強く、限界ギリギリまで体を酷使して頑張っていました。

それなのに、どこまでが限界で体があげている悲鳴にも気付かずに家に帰って来るとソファーにグッタリと倒れ込んだまま、動けなくなる事がよくあったのです。

当然、最終的には病気になり、その生活に強制終了が入りました。

だから大きな病気になる前に、自分の体の声を聞いてあげる必要があります。

凍りついた心をほぐしてあげる

そもそも、私は両親に常に不快な状態を強要されて育ったので、自分の感情に対しての快・不快もよく分かっておらず、人に酷い事を言われたり不快な事をされても「私が悪いのだろうか」と受け入れる傾向がありました。

しかし、そういう体験はずっとモヤモヤと私に中でくすぶり、ある日「あれ?あれって失礼だよね?怒っても良かった場面だったんじゃないかな…」と気付き、更に悶々とするのです…。

自分の快・不快に鈍感だと、理不尽な状況も自分の中に飲み込んでしまい、それは鬱になったり、不調和を引き起こしたり、突然爆発したりしてしまうかもしれません。

一度不思議な事があったのですが、ある職場の同僚に明らかに理不尽な陰口を言われ、はらわたが煮えたぎるくらい頭に来て過ごしていた時、ものすごく体調が良くなり、いつもの倍サクサクと体が動いて驚きました。

それは不当に扱われた事に対しての正当な怒りであったという事でしょうか。

残念なのは、その怒りを態度でしか示さなかったのでいつまでもモヤモヤとしている事ですね。怒りに情動が乗っ取られてしまうのはいけませんが、冷静にチクッと刺す事だって出来たはずですからね。

それはさておき、鬱状態になる時は怒りの感情が隠されているとも言われていますし、まず自分が怒っているという事に気付けるようになるのも大切だと思うんです。

では次に、そんな状態から抜け出す具体的な方法を挙げていきます。

体を伸ばしてみる

まずは縮こまってしまった体を伸ばしてみましょう。

ストレッチも良いですし、ヨガももともとは精神修行のために作られたものなので、理にかなっています。それと、キネシオロジーの手法による “14筋体操” もおすすめです。

14筋体操は、全く激しい動きはなく「こんなので効果あるの?」と思うようなゆったりした動きをする体操ですが、筋肉に溜まっていたネガティブな感情を解放する効果があり、Youtube で検索するとたくさん出てくると思います。

続けていたら体がびっくりするほど柔らかくなったという人もいるので、もしかしたら体のかたさと心のかたさは関係あるのかもしれませんね。

自分の体に集中し、五感を研ぎ澄ませてみる

周りを警戒して緊張している人は、意識が外に向いていますから、自分の内側に目を向ける事を心がけると良いですよ。

ネガティブな気持ちが頭にぐるぐるしたしたら、呼吸や体の状態に意識を向けると思考は止まり、リラックスします。人間の体というのは、感覚に集中する事と思考を張り巡らせる事は同時にできません。これを瞑想と呼ぶ人もいます。

最初は難しいかもしれませんが、Youtube にも音声で誘導してくれる瞑想もたくさんありますし、内臓ひとつひとつに話しかけてみるのも良い方法です。

視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚…、何が自分は気持ち良く感じるのか、何が深いと思うのか少しずつ見付け出して、心と体が喜ぶ好きな事をたくさんしてあげてください。

感情を外に出して受け入れてあげる

ネガティブな感情が湧き出て来た時に嫌だと拒否するのではなく、感情に飲み込まれるでもなく、ただ眺めてみましょう。そういう感情が出て来ているという事は、手放せるチャンスでもあるのです。

「ああ、そんな事があったなあ…」と眺めていれば、いずれ消えていくかもしれません。おすすめは、その時に自分の体の感覚を感じる事です。

例えば胸がギュッとなるとか、心臓がドキドキ脈打つとか、感情を入れずに感覚で見つめるんです。

あまり感情の中に入ってしまうと、悲しみから抜け出せなくなったり、自分を哀れみ自己憐憫のようになってしまうので、あくまでも客観的に眺めるという感じです。人によってはその気持ちを「辛かったね」と受け入れて認めてあげて、光に返してあげるのが良いという人もいます。

子供の自分を大人になった自分が冷静にみているという感覚が近いですね。

感情を解放するために早いのは、辛かった感情を人に話すという行為ですが、話す人を選ばないと迷惑がられたり逆に更に傷口を広げてしまう場合もあるので気を付けてください。

でも、誰かに涙ながらに話を聞いて受け入れてもらうという経験は、ものすごく心を軽くしますのでおすすめではありますから、信頼できる人やカウンセラーさんなどに協力してもらうとよいと思います。

おわりに

私も自分のこの手の問題と長年向き合って来たものの、まだまだ今でも昔の辛かった感情が吹き出てくる事があり、状態に上がり下がりがあります。

でも、前よりはかなり良くなって来ているのも事実で、長い長い戦いの記録を記事にして、誰にも理解されずにひとりで苦しんでいる人の力に少しでも役に立てたら…と思いこの記事を書きました。

人より苦しい人生を歩んだ分、大きく飛躍する人はすると思っています。一緒に頑張りましょう。